鑑定ファイル146(陣さん)
鬼人館・3透明「よ~し出発~」週末に向けて、色々な用意をしてきた私はさっそく依頼書に書いてあった場所へ車を走らせる・・・私の家から約5時間昼までに到着するために、余裕をもって朝6時に出発途中、インターで朝食を取りつつ、無事、〇〇県に到着こ…
陣と盾二章・25透明「それじゃぁ~ここで教えるのは 簡単な北欧神のお守り タリスマンだね といっても、結構強力だから しっかりと覚えておいてね」矢車「はい」透明「まず、悟くんに知っておいて欲しいのは 北欧神の名前は、本当の名前じゃないってこと」…
陣と盾二章・24矢車「やはり、ヲシテや和字のように、 核心部分は秘匿されていたりするんですね」透明「まぁ、強力過ぎるモノは、ある程度の制限を かけないと危険になることもあるからね」 陣「神の力は、人間界では絶大なものだし、 本当に使い方次第で…
陣と盾二章・23矢車「えっひ、ひとつも・・・ですか」透明「うん・・・ひとつも無い」矢車「な、なんでですか 日本の神様と同じ神系なんですよね」透明「う~んと・・・簡単に言うと、 願いが聞き入れやす過ぎてしまうから ・・・って言った方が分かりやす…
陣と盾二章・22歌碑の修復は後になるが、とりあえず盾としての結界は修復でき、神社の神様との神降ろしは明日、陣が行うこととなった。透明「終わった~~~~っ」 陣「はぁ~~~~~っよかった~」矢車「本当に、大変な一日でしたね」透明「確かに、これ…
陣と盾二章・21透明「こらこらまだ終わりじゃないぞ」矢車「えっ」透明「今のは、義神様に呪毒を祓ってもらって 神降ろしをしていただいただけだから、 ここから盾としての結界の張り直しを しなくちゃでしょう」 陣「そうだった~~~~っ」透明「まった…
陣と盾二章・20儀式が始まり、陣が大祓詞(おおはらえことば)に似た祝詞を詠唱するここで使用される祝詞は古代神道の祝詞らしいのでここでは紹介できないが、この言霊の上に義神様との繋がりをのせ、義神様のお力をお借りする形となる 陣「カケシテ・・・オ…
陣と盾二章・19透明「さて、それそろ動かないとね」 陣「そうだね早速取りかかろう 悟くん手伝ってくれる」矢車「は、はい」私達は、方針を決め動き出す・・・。陣と悟くんは、神社の倉庫に仕舞われている神具一式を運び出し、私は呪毒を生んでしまった歌…
陣と盾二章・18透明「それはね 古代文字と精霊が住まう神秘の地 北欧と呼ばれる地域が日本の神々と 系譜を同じくする土地となるんだ」矢車「北欧ですか なんか、予想していなかったかも・・・。」透明「くすくす 悟くんは、北欧と聞いて 何を思い浮かべる…
陣と盾二章・17矢車「それが、先ほど言っていた、 義神様ということですか」透明「その通り義神様は日本を守っている ワケではないからね」矢車「でも神様である以上は、その神様も 守っている土地があるんじゃ」 陣「確かに義神様には義神様の守べき土地 …
陣と盾二章・16透明「さて、どうする」 陣「やっぱり、義神(ぎしん)に頼むしか ないよね」矢車「疑心」透明「ちゃうちゃう そっちじゃなくて、義神というのは 日本の神様のご兄弟姉妹、義兄弟や 神系に連なる方々のことを言うんだ」矢車「えっ神様のえっえ…
陣と盾二章・15矢車「ど、どうすれば、その呪毒を消せるんですか」透明「う~ん・・・これ結構厄介なんだよね~ 呪毒は、呪から生まれた反転現象だから、 まずは呪を呪解することが必要なんだけど、 これとは別に毒となった思念を別の形で 浄化しなければ…
陣と盾二章・14矢車「あ、あの・・・」透明「んっ」矢車「もし、これって放っておいたら、 どうなるんですか」透明「確かに、ヤバイだけじゃわかんないよね 悟くんにはこういったことも覚えておいて もらったほうが良いから、詳しく説明するね」矢車「は、…
陣と盾二章・13透明「あれは、呪毒だよ」 陣「呪毒」矢車「ど、毒」透明「まあ、あれほどのものを視たのは 私も初めてだけど、あれは間違いなく 呪毒だと思う」 陣「そ、それって・・・やっぱり、 ヤバイ感じ」透明「うん!ヤバイというか、激ヤバだね」 …
陣と盾二章・12神社の資料室は、守る会の方達と打ち合わせをした神社会館の地下にあった・・・。透明「この中に歌碑に関わる資料って どこにある」 陣「多分、ここら辺がそうだと思う」さすがは陣 他のキョウダイとは違い、普段から整理整頓をキチッとして…
陣と盾二章・11少し時間を遡る・・・。~・~・~・~・~・~・~・~・~・~透明「(時間的に確か・・・・ここら辺かな ・・・・・・んっ・・・・・・ あれまだ壊れて無い・・・でも、 ここら辺のはずなんだけど・・・ ・・・う~ん、おかしいな)」突然…
陣と盾二章・10木人図にアクセス神の使いである大鴉の見てきた映像から今回の結界破壊の原因を探る・・・。透明「・・・・・・・・・・。」 鴉「・・・・・・・・・・。」 陣「・・・・・・・・・・。」矢車「・・・・・・・・・・?」大鴉の視点は、白黒…
陣と盾二章・9私達は、地面に落ちたであろうボスカラスを探す・・・。矢車「い、いました」 陣「おおっ」透明「うわっでかっ」ボスカラスは、他のカラスと比べてもかなり大きく、羽を広げれば子どもほどの大きさがあった・・・。 陣「と、取りあえず、動け…
陣と盾二章・8息をひそめながら、悟くんが場の気質に合わせて思念を流し掌握していく・・・。この時、少しの動揺が混じってしまえば、カラス達に気づかれ、安定しない場から飛び立ってしまうぶっつけ本番のかなり無茶な要求だったが・・・。透明「(この子、…
陣と盾二章・7カラス捕獲作戦を練り上げた私たちは、カラスがよく出没する早朝に集まることにそして次の日・・・。透明「ふぁ~~~~~~っマジで眠い」 陣「おはよう」矢車「おはようございます」透明「さすが神主さん方、朝のおつとめ 終わった後って感…
陣と盾二章・6私達は取りあえず、陣いきつけの定食屋さんで夕食を済ませることに・・・。透明「はぁ~っお腹いっぱい 幸せだぁ~」 陣「今日は本当にありがとうね 何だか色々と巻き込んじゃって・・・」透明「まあ、慣れてるから良いけど、 今回のこと、こ…
陣と盾二章・5私たちは、壊れてしまった歌碑の周りに七五三縄を張り、その柱に歌碑の欠片を埋め欠片と欠片を霊糸で繋いでいく・・・。 陣「準備は良い」矢車「は、はい」透明「OK」悟くんは、こういった突発的な対応が初めてなのだろう・・・かなり緊張し…
陣と盾二章・4 陣「それじゃぁ~何が原因」透明「原因を究明するもの大切だけど この状況・・・先にやらんといかんこと あるんじゃないのか?」 陣「あっ」透明「ちなみに、この歌碑っていうか要石ってことでOK それとこの歌碑、何の為のものなの さっき伍…
陣と盾二章・3 陣「おかしいって」透明「この石碑って、かなり堅い石が 使われてるんだけど、こんなに 見事に割れるとなると、力業だと 相当な衝撃が必要になるんだ」 陣「その衝撃って・・・どんな」透明「まぁ、最低ででも、建築現場で 瓦礫を粉砕するよ…
陣と盾二章・2 陣「歌碑って何番」矢車「は、はい確か伍番だと」 陣「伍番・・・まずいな・・・」伍番ってなんだ後から聞いた話だが、この神社では、守りや浄化、気脈や指示などの役割を司る歌碑が存在しているらしく、その中の伍番目の歌碑は神社の守りと…
陣と盾二章・1神主「宮司様大変です」透明&陣「」結界の修復も終わり、一段落ついた私たちは、神社を出て夕食にありつくべく歩いていたのだが後ろの方から若い神主さんが追いかけてくる陣「あれ悟くん」矢車 悟(やぐるま さとる)くん神主見習いとして、陣…
陣と盾・21一件落着・・・私たちは、神社会館に戻りお茶をすする透明「ぷはぁ~いやはや色々あるねぇ~」 陣「う~ん最近は、神社に対してあまり よく思っていない人もいるからね~」透明「えっそうなの」 陣「うん・・・特に俺たち神主、神職は 普段何を…
陣と盾・20神社の正門辺りに人だかりが・・・。透明「あれって・・・・げっ」 陣「あの人達、さっきの・・・」巫女「今度は、警察までいますよ」透明「そう・・きたか」自分達の主張を有利にするには、なるべく早く被害者と加害者を作り出して体裁を保つ方…
陣と盾・19泣き止んだ智也くんは、今回の経緯を正直に話してくれた母親「智也あんた」透明「お母さん 智也くんを怒らないであげてください」母親「えっで、でも・・・」透明「お気持ちはわかります・・・ですが これは智也くんにとって大切な経験です 智也…
陣と盾・18私は、陣にあることを耳打ちし、智也くんに話しかける・・・。透明「智也くん、お話ありがとうね 後、ひとつ確認したいんだけど 君を押した女の人って、この中に いるかなぁ」そう言うと、せっせとネットから引っ張ってきた写真を数枚、智也くん…