鑑定127(住職・乗代さん)-鑑定128(箱庭の主)
箱庭・28そんなこんなで、私達は子ども達を連れ出口に向かう・・・。 円「あっビシャカ 悪いんだけど、あの蜘蛛の番人達、 核石に戻ってると思うから、 あの核石だけ回収してきてくれる あれ、結構貴重だからさ 出口付近で待ってるから」幽鬼「うん・・・…
箱庭・27私が小屋の外で黄昏れていた時・・・。 円「・・・・・」幽鬼「まどかさまー・・・とうめいは」 円「外で考え事みたいよ ・・・ビシャカちょっと良い」幽鬼「」 円「あんた、長い間ここを守ってきて、 何も感じないの」幽鬼「・・・どう・・・いう…
箱庭・26しばらく燈籠の前で佇む・・・。目の前には、沢山の燈籠・・・これはこの場所を未来を守るために用意した先人達の墓でもある。色々なことが頭の中でグルグルと回っている透明「ふ~~~っ何を迷うことがある この時代に、害となるものであれば こ…
7月低運嵐情報・2続きです透明「さて、それでは皆さんの気質補充ができる 料理のレシピをご紹介したいと思います」 円「メモメモ」気質補充メニュー材料 ・薄切り豚ロース肉 ・ヨーグルト(プレーン) ・梅干し(チューブのものでも可) ・長芋(とろろ状のもの…
7月低運嵐情報・1透明「みなさ~ん記事の途中に失礼します 7月に入り、6月の低運嵐の底を何とか 抜け出すことができ、少しホッとして いたのですがちょっと7月に入ってから 変調が起こっている為、その点についてのお話と、 対策食材についてお伝えした…
箱庭・25しばらくして、私は小屋へ戻る・・・。子供達「きゃはははははっ」幽鬼「お、おで・・・おお・・・」 円「ぷっなにそれ~」透明「・・・・・。」楽しそうな雰囲気1人重たい自分の気持ちに活を入れる透明「ビシャカさん」幽鬼「とうめい ・・・・…
箱庭・24崩すものの正体は、何となく検討がつくが、今その話を確定するには材料が少なすぎるこのタイミングで入ってきた情報と考えればこれから調べてゆかねばならない案件ということかもしれない しかし今はこの場所をしっかりと把握する必要があるここに…
箱庭・23小屋に向かう途中・・・。 円「あんた、何でライターなんて持ってたの」透明「えっいや、子ども達が寒かったら 焚き火でもしようと思ってたから」 円「そんなのあるなら最初から出しなさいよ」透明「仕方ないだろ そういう目的で持ってきてなけれ…
箱庭・22生きるための闘いが始まる・・・。ビシャカさんは、スグに目の前の大蜘蛛を倒そうと猛攻を仕掛けるしかし、蜘蛛自体も知性があるため、ビシャカさんの間合いに入ろうとせずかわしている透明「くっこれじゃぁ・・・。」蜘蛛達はお互いに連携してい…
箱庭・21思っていたよりも、子ども達の足は早く小回りがきくためか、大きな体の大人や幽鬼は子ども達に追いつくのに時間がかかってしまい、子ども達が番人である大蜘蛛に遭遇するリスクが高まっていた透明「英守~~~~止まってくれ~~」 円「ゆのちな待…
箱庭・20しばらくして・・・・・・森の中で悲鳴がこだまする 円「ぎゃ~~~~~~っ なんで見つかったのよ~~~」事情を知らない円さんは、子ども達を小脇に抱え1人をおぶりながら、全速力で走っていた 円「ぐぬぬぬぬっだ、ダメだ 追いつかれる~~~~…
箱庭・19透明「・・・・・」幽鬼「・・・・・」かなり動揺している透明先生幽鬼が自分の名をいやいやここの奴らは一体どうなってるんだ普通、幽鬼は知性が無いはず・・・。幽鬼「・・・だ、だいじょうぶ・・・か」透明「も、もしかして、助けてくれたの」…
箱庭・18思ったとおり、もの凄い気配が近づいてくるのが分かる・・・。蜘蛛「ギギッ」透明「」突然、慌てたように蜘蛛が襲いかかってくる透明「おいおい何を慌ててるんだ まだ、役者がそろってないぞ (流水演舞・・・。)」力押しで来る相手は扱いやすい私…
箱庭・17こちらの隙を突こうとジリジリと嫌な動きで近づいてくる大蜘蛛・・・。先手を取らせまいと、間合いを守り続ける透明膠着状態がしばらく続く・・・。透明「(さてどうする さっきの蹴りでもビクともしていない ところを見ると、自分の攻撃が効く 気…
箱庭・16しばらくは、特に何事も無く進めている・・・。 円「はぁ~ この山って、こんなにデカかったっけ 結構歩いてるのに、いっこうに 下ってる感覚無いんだけど」透明「まあ、こうなるわな」 円「なにあんた何か知ってるの」透明「まあ、もう少しで円に…
箱庭・15洞穴の出口付近には、先程の蜘蛛の気配は無いように感じる・・・。透明「(さて、この感覚を全面的に信じてよいのか 迷うところだけどこのままだとここから 子ども達を救い出すことはできないからなぁ~ とにかく、少し出てみるか・・・。)」私は、…
箱庭・14 円「いた~~~いぃぃぃ 何なのよココ~~~ 狭くて暗くてジメジメしてる~~~っ」よく咄嗟に、そこまで悪態つけるなぁ~透明「・・・いた」 円「」薄暗い洞穴の奥に、小さな人影が3つ・・・。透明「良かった」 円「ど、ど、ど・・・コホン こ、…
箱庭・13私達は、安全を確認して木から降り、子ども達の捜索を再開する透明「はぁはぁ」 円「はぁはぁ ああ~っ何なのよこれ~ なんか異常に疲れるんですけど~」透明「仕方がないよ 幽鬼に気を配りながら、子ども達を 探しているから、自然と身体が緊張し…
箱庭・12透明&円「はぁはぁはぁはぁ」先程の鬼が、もの凄い勢いで石燈籠の林を抜けてきていた私と円は、逃げ切れないと判断し、隠れることに・・・。透明「(円・・・もし、見つかったら、私が あいつの相手をするから、お前はすぐに 子ども達を探して逃げ…
箱庭・11私の見える方の目に映ったものは、体長およそ2メートルを超えた筋肉隆々の大男・・・いや、鬼それが、身体を小さくさせて何かを夢中で食べている私は目を凝らし、それが何なのかを確認する透明「・・・・」ソレが食べている床には、ボタボタと赤…
箱庭・10風光明媚なその建物は、古くはあるが腐ちている様子もなく、ただそこにあり続ける作品のひとつのようにそこに存在していた。透明「しかし・・・なんて美しいんだ・・・」 円「あれこの建物・・・。」透明「どうした」 円「う~ん・・・なんか見た…
箱庭・9さっきから、ずーっとブチブチ言っている円さんをよそ目に、私は自分の出来る範囲で周囲の様子を調べてみるすると私の目に小さな違和感が飛び込んでくる透明「円」 円「な、何よ~~」透明「これ見て」 円「え~っ」ぶっきらぼうに言葉を吐き出しな…
箱庭・8私が呆気にとられていると、円さんの蹴りが背中に刺さる透明「あだ~~~っ」 円「くくくっとらえたわよ~~~ 覚悟なさ~い」透明「ちょ、ちょっと待て それどころじゃない」 円「はぁ」透明「能力が」 円「何よ~ 誤魔化そうったって、 そうはいか…
透明「みなさ~ん 元気でいてくれていますか 5月に入り、低運嵐の影響が猛威を振るい 世界各国で色々な自然災害が頻発しています そして、その影響は、私たち人間にも 大きく関わって来ており、調子を崩す方、 気持ちが沈んでしまう方、気候変動による 気象…
箱庭・7私達は用意してもらった食料と水を持ち、急いでお寺の裏山へと向かう・・・。 円「まだ~~~~っ」栄慶「も、もう少しです」 円「いくら山中の寺っていっても 広すぎでしょ~」栄慶「そ、そうですよね 小さいですが、一応この山は全て寺の敷地 とい…
箱庭・6透明「・・・・単刀直入にお聞きしますが、 その箱庭に誰か入ったんですか」栄慶「」 円「」栄慶「はい・・・確認が出来ていないので 何とも言えないのですが、近くの子どもが 数名お寺の近くで消えたと・・・」透明「」 円「マジでで、でも、流石に…
箱庭・5栄慶「あらためまして私、この寺の住職 栄慶(えいけい)と申します 本当に御足労頂きありがとうございます」 円「本当よ~もう、足が棒よ~」透明「こらこらお前は何もしてないだろ 栄慶さん気にしないでくださいね」栄慶「は、はい し、しかし、透明…
箱庭・4透明「・・・これって、さっきなかったか」道の横に、赤い印のようなものが・・・。たぶん、区画整理の為のものだと思うが、この印だけは少し欠けていたから覚えている透明「いやいやいやいや流石に無いだろう これだけ広ければ、同じような破損は …
箱庭・3透明「・・・・・」 円「・・・・・」目的地に着いた・・・んだよなぁ 円「・・・これ、どこに依頼者がいるの」透明「・・・さぁ~と、とりあえず 眼前には見えんけど・・・」私達の目の前には、広大な田畑が広がり、目視できる距離にはそれらしきも…
箱庭・2透明「はぁ~っのどかだ~」やってきました新潟県今回は御山からの依頼で、とある農村地での仕事ということで、仕事内容は現地で聞くことになっています透明「・・・まあ、何も言われていない時点で 楽じゃないのは分かってるけど、一体 何が待ち受…